ケロロ軍曹 ケロロ軍曹 作品の特色
カエルにそっくりな宇宙人(ケロン人)・ケロロ
軍曹と彼の仲間が地球人たちと繰り広げるギャグ漫画。藤子・F・不二雄の漫画作品を彷彿とさせる、日常と非日常の融合とそのギャップが生み出すおかしさが話のベースとなっている。その一方で魅力的な女性キャラクターが多数登場するなど、近年の萌え漫画的な要素もふんだんに盛り込まれている。その為子どもだけでなく、父親も一緒に見ているうちにハマってしまうこともあり幅広い層を取り込むことに成功している。
作風は「デフォルメ化された、魅力あるキャラクター」「太く、はっきりした線」を基本とし、そして伝統的な漫画のスタイルを踏襲している。その一方で、「デザイン的な絵文字、漫符」「コマの構成をぶち抜く画の配置」等イラストデザイン面でも優れており、イラストレーターとしても活躍する作者・吉崎の持ち味が十分に発揮されている。
基本的には毎回一話完結型で描かれる(例外的に原作第81話~第84話は連続したストーリーだった)。再結集したケロロ
軍曹やその仲間たちが地球侵略作戦を毎回練っては試みるも、居候先の少女・夏美に懲らしめられたり作戦の詰めの甘さによって自滅したりしてオチがつく、というのがこの漫画の基本パターンとなっている。連載が進むにつれ、ケロン人と地球人たちとの間にも友情が芽生え、侵略者と侵略される側という対立の構図とのギャップも漫画の展開に絡んでくるようになってきている。
また、他の作品からのパロディが多用されていることも特徴的で、セリフや演出が他の著名な漫画やアニメ、コンピュータゲーム作品、テレビドラマ(特に刑事もの)、有名な歌謡曲のタイトルや歌詞などから引用されているのを見ることができる。特に、作者の吉崎観音が漫画家になりたいと思ったきっかけとなった作品『ドラえもん』に関しては、その特有の演出がパロディとしてかなり多く使われており、1話全体が丸ごと『ドラえもん』のストーリーのパロディというものもある。それらの元ネタ(※)がどこから引用されたものなのかが分かる者はさらに作品を楽しむことができるが、一方でその元ネタを知らない、あるいは興味がない者たちからは、内容がパロディに偏っていて理解しにくいとする批評もある。しかし、多くのパロディの元ネタは1970~80年代のものが多いため、低年齢の児童たちはそれらを知り得ないのだが、充分に作品を楽しんでいることもあり、パロディはあくまでも深く楽しむための一要素であると見るのが妥当と思われる。
(※)主に『ガンダムシリーズ』を初めとするサンライズ製作作品や『新世紀エヴァンゲリオン』などのアニメ作品、1970年代~1980年代に話題になった一部の洋画、白土三平の忍者もの、『ウルトラマンシリーズ』や『メタルヒーローシリーズ』のような特撮もの、大泉洋ネタなど。また、最近は昔の作品だけでなく時事的なもの(ピクミンやタマちゃんなど)やポスターなどの注意書き・標語、さらにテレビアニメ化以降はアニメの主題歌もパロディに使われることがある。また、サブタイトルにもパロディが使われている。第53・54話「史上最小之侵略。」は『ウルトラセブン』第48~49話「史上最大の侵略」のパロディである。
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